今月のひとこと 2022年7月号

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今月のひとこと 2022年7月1日号


今年は完全なカラ梅雨で、しかも終わった途端に極端な暑さになりました。 地球温暖化の直接の影響というよりは、地球温暖化による気候変動によって高気圧の配置が変わったことによる影響だと思いますが、こんな調子で気温が上がっていくと大変なことになりそうです。 左の写真は伝説のスナイパー、シモヘイヘ。 今月の読み物の欄をご覧ください。

温暖化で農作物の収穫量が上がると誰かが言っていたことがありますが、そんなことはなくてあまりが暑いので最近は農作物の高温被害が出てきたようです。 もっとも生育が早くなり、早期に出荷できるので、農作物の値段は下がっているようですが、これからは高温の影響で被害が出て値段も上がっていくようです。

冬場には北海道の玉ねぎは不作で、これは温暖化と直接関係ないのですが値段が極端に上がり、まだその影響が続いているようです。さらにはじゃがいもの値段も上がりましたが、元に戻ってるようですが、玉ねぎは相変わらず高いみたいです。

洋ランを栽培していますが、栽培を始めた20年ぐらい前と比べると、日照は明らかに強くなってるような気がします。 今までは冬場には遮光ネットを外してたのですが、昨年あたりから外さないようにしました。 冬場でも結構日照がきつい感じです。

ウクライナ戦争は膠着状態で、これから長期化するような感じです。 ロシアは「苦難のロシア」と言われてモンゴルに攻め込まれて以来200年ぐらい占拠されて、それ以来隣国同士で侵略したり侵略されたりの歴史です。特に東ヨーロッパは大平原が広がっているせいなのか国境線があまりはっきりしないのか、侵略の繰り返しです。 日本は戦争はもうこりごりと言っていますが、確かに先の大戦では大変なことだったのですが、あれに比べるとこの東ヨーロッパの悲惨さは筆舌に尽くし難いと思います。

住民虐殺などはもう常態化しているようで、日本の戦国時代の戦争では、あんまりそういう住民虐殺みたいのがあまり起こらなかったのですが、この辺のヨーロッパではしょっちゅう起きているようです。 戦国時代で一番残酷だったのは信長ですが、敵の頭蓋骨を漆塗りにして、それで酒をを飲んだというぐらいが関の山で、日本は戦争と言っても穏やかだったと思います。 寝返りはしょっちゅうあるし、明治維新でも幕府軍の主要な地位に居た人が明治政府に入って活躍したりしていますので、あまり敵味方というのはあまり明確にはっきりしてないようなところがあり、良くも悪いも、ぼんやりしたお国柄なんだと思います。

容赦ないウクライナへの攻撃を続けるロシア。毎日殺されていくウクライナの民間人、そしてロシアの将兵に対して、これっぽっちの哀悼の意も見せない。この人間軽視のメンタリティーはどこに発するものなのか。

「苦難のロシア」という言葉がある何も隔てるもののない大草原に住むロシア人は古来、周囲の諸民族と戦い、殺し殺されてきた。13世紀のモンゴルの来襲以後は200年余りにわたる支配を受け、17世紀初めには約4年にわたってポーランド軍にモスクワなどを占領された。その後も1812年のナポレオン軍、1941年のナチスドイツ軍の来襲と続く。

ロシア人の大部分は17世紀以来、農奴としてほとんどの権利を奪われ、1861年の農奴解放でも暮らしは一向に良くならず、1917年のロシア革命では共産主義実験のモルモットにされ、また大変な目に遭う。だからロシアの歴史は苦難の繰り返しで、なかなか進歩しない。

IT の話題で一番先に揚げないといけないのは、Google が100兆桁の円周率を計算できたということです。 100兆桁というとその結果を入れておくストレージだけでも桁をバイトとすると。100兆バイト必要なので、100テラバイト必要になります。

米Googleは6月8日「Google Cloud」を用いて100兆桁の円周率を計算することに成功し、世界記録を更新したと発表した。同社は2019年にも31兆4000億桁の円周率を計算し、当時の世界記録を樹立していたが、2021年にグラウビュンデン応用科学大学の科学者が62兆8000億桁を計算したことで記録は破られていた。

計算は単に多数のCPUで計算すればよいと言う事では無くて、クラウドとしての総合力が問われる。 128個のvCPU、864GB のメモリを持つ「n2-highmem-128」インスタンスを採用。OSは「Debian Linux 11」。 ストレージは一時ストレージに554TBを見積る。単一の仮想マシンに接続できる永続ディスクの最大容量は257TBであったため、計算ノードに加え、合計64個のiSCSIターゲットを提供する32台のストレージノード(「n2-highcpu-16」インスタンス)からなるクラスタを設計した。

ネットワークは「n2-highmem-128」がサポートする100Gbps外向き帯域幅を利用。2019年当時はわずか16Gbpsだったので、わずか3年の間に帯域幅が約6倍に増加したことになる。 今回、ネットワークストレージに対し読み書きしたデータ量の合計は82.0PBで、2019年の19.1PBから大きく増加した。 この計算には数ヶ月の時間が必要となる。

もうひとつの気分がすっきり気分が晴れるする話題としては NASA がソーラーソーラーセイルソーラーセイル2の支援に 200万ドル支援するということです。 以前の本欄2015年7月号でも紹介した事があります。 私も寄付した惑星協会団体がソーラーセイル計画を進めていましたが、これの延長線のようです。 お金が無いと寄付を募るメールがしょっちゅう来ていましたが、これで資金の問題は少しはマシになったと思います。

ソーラーセールは宇宙に帆を広げて光の圧力で航行するという、素晴らしい気分が高揚する計画で、私が一番好きな好きな計画です。 NASAが、起業家やイノベーターとともに将来的に画期的な宇宙技術となる、実現可能性のあるアイデアを研究するNASA Innovative Advanced Concepts(NIAC)プログラムの一環としてDiffractive Solar Sailingプロジェクトを認定し、200万ドル(約2.5億円)の資金を支援すると発表した。 ソーラーセイルとは、その名のとおり太陽の光を受けて推進力を得る航法であり、それを実現する薄膜状の帆のことも指す。

長らくSF小説の中で描かれる実現可能性の低い技術と考えられていたが、惑星協会が2015年および2019年に実証機を打ち上げて、宇宙空間での巨大な帆の展開と太陽光による軌道変更が可能であることを実証した。

日本でも、JAXAが実証機IKAROSを2010年に打上げ、薄膜太陽電池を兼ねるソーラーセイルを用いた光子加速を実証している。また、小惑星からのサンプルリターンを目的とする探査機はやぶさ2は、小型ソーラーセイルを利用した姿勢制御モードを通常の機能として備えている。 今回NASAが支援を決定したのは、光の回折現象を利用する回折(Diffractive)式ソーラーセイルについて研究開発を行うプロジェクト。通常のソーラーセイルは太陽光が反射する際に、帆にあたる光子の圧力を利用して推進するため、非常に大きな帆が必要となり、当たる光の方向によって宇宙機の進む方向もほぼ決まってしまう。

今月はあまり読まなかったのすが最近 Amazon のプライムに入ったので、その映画を見ました。 そこで前々回紹介したような女性のスナイパーの話が映画化されたのを見ました。

ロシアン・スナイパー(字幕版)2時間3分 2015

1941年、ナチスドイツによるソ連侵攻がはじまった。まだ大学生だったリュドミラは、女ながらその非凡な射撃の才能を買われ、戦場に身を投じる。狙撃兵として次々と標的を仕留めるリュドミラは、やがて敵からは”死の女”と恐れられ、軍上層部には英雄として讃えられ、戦意高揚の道具として利用された。

これは小説のモデルになったリュドミラ・パヴリチェンコの話を映画化したもので、ほぼ流れとしては小説と同じで、小説がこの映画をなぞっていたのではないかと思います。 知り合いだったと言うルーズベルト夫人を軸に話は始まり、終わります。 ロシアとウクライナの合作。 対ドイツ戦では同じ側に居た。

今話題のフィンランドには、ソビエト兵に“白い死神”といわれ恐れられたシモヘイヘと言う英雄スナイパーが居ます。 スナイパー史上最高の542名射殺と言う記録を持っています。 元々猟師で寡黙だったので、実際の数字はもっと多いと言う人もします。 ちなみにリュドミラは309名です。

さらに驚くのは、ヘイヘが使っていたボルトアクション式モシンナガンM28は120センチもあるものでしたが、ヘイヘの身長は152センチと小柄でした。自分の身長近くある銃を、自由自在に操っていたが小柄なのは戦場で有利だったのでしょう。しかもスコープ無しの裸眼で狙ったと言います。

冬戦争終戦直前の1940年の3月にソ連軍兵士による抵抗狙撃を受けて、左下顎部が吹き飛び治療後も顔が歪んでしまうほどの大怪我を負っています。意識不明の重体で友軍に発見されたときは、ヘイヘを収容した兵士曰く「彼の頭は半分無くなっていた」と振り返っています。


 

今月のひとこと 2022年6月号

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今月のひとこと 2022年6月4日号


やっとコロナも下火になってきて当面は外出がドンドンできそうです。 GOTOトラベルも名前を変更して再開するようです。 と言ってる間に新しいウイルスのサル痘が出てきて、あまり感染力が強くなるようなので問題はないみたいですが、これからも地球は狭くなったので、どんどんとこういう感染症が増えてくると思います。

江戸時代でも天然痘は江戸初期とか中期では何年かおきにしか流行らなかったのですが、江戸後期になると毎年のように流行るようになってきたと言われております。 感染間隔どんどん短くなって来ていると思います。

古くは奈良の大仏が建立されたのも疫病退散が一つの大きな動機だった、ということなので今まではかなり忘れていましたが、そういうパンデミックのリスクは常にあるということでしょう。 このコロナが始まる直前にはテレビ討論でパンデミック起きるかというテーマで議論がなされていたそうですが、それを言ってるすぐ後にコロナが蔓延してきたということですので常にあると思って間違いないと思います。

ウイルス感染症のパンデミックの後には、世界の景色が変わると言われていて、コロナ後と言う言葉がしばらくは流行語になりましたが、それに加わって今年はロシアのウクライナ侵攻という問題があってこれで世界はの景色は本当に一変するんではないかと思います。

大騒ぎされていたSDGS でも電気自動車用のバッテリー工場をどんどん作る、慎重なトヨタですらどんどん作るという発表していますが、本当にこれを賄うだけの原材料のニッケルやリチウムがあるのだろうかという気がします。

リアメタルの世界の採掘量もどんどん増やさないといけません。 埋蔵量はあっても無理に採掘してもコストが上がっていくと思います。 電気自動車の問題は、従来だと特に半導体は量産効果でどんどん値段が下がっていくと言われていましたが、リチウムバッテリーに関してはそういう量産効果というのは働かずにほとんどは原材料費なので原材料費の高騰がバッテリーのコストを決めて行くでしょう。 原材料費のコストがどんどん上がっていくということであれば、今後バッテリーのコストが劇的に下がってBEV の値段がガソリン車並みになるというのは夢物語だと思います。

最近軽四タイプのBEVが発表されて、これが本来の BEV の使い方であろうとは思いますが補助金を入れてもまだ200万円以上する高級車。 こういう高価なものを足代わりに変えるのはなかなか難しいんではないか。 見かけは補助金を引いて100万円半ばと言われていますが実際によくカタログを見てみると安全装置をつけて現在はコミで150万円くらいで売っている軽四並みの装備を付けると200万円以上、ガソリン車より100万円近くも上がってしまうという計算になりました。 値引きもあるのでしょうが、そんなに安いものではないと思います。

いずれにしても街乗りでBEVを電気アシスト自転車並みに使うというレベルでは全くないと思います。 将来さらに値下がりするという期待はあると思うのですが、基本的なバッテリーの値段が大幅に下がる見込みがないので、車本体も大幅には下がらないと思います。

今日の日経新聞で石炭火力の発電がウクライナ戦争の影響で非常に増えていると言われています。 やはり背に腹はかえられないので天然ガスがなくなるとやはり石炭火力に依存せざるを得ないと思いますので、ここで日本は大きな声を出して高効率のCO2排出技術の石炭火力を強力に推進すべきだと思いますし、そういうことで世界に貢献するんだということをもっと声高に提唱する必要があります。

ウクライナ戦争ももう100日を経過して開戦から100日を経過してだんだん膠着状態になってきていますこれからは消耗戦になるであろうというのがもっぱらの見方です。 しかし6月の半ばになると西側からの援助武器が整ってくるので、おそらくウクライナは攻勢に出るんだのではないかと思います。 その時にロシアが持ちこたえられるかどうかというのがポイントになると思います。

ここでロシアをとことん追い詰めるのかどうするのか、融和策をとるのかという議論が、特にヨーロッパではなされているみたいです。 おそらく落としどころとしてはロシアが後10年ぐらいは自力で大きな戦争できないような状態に持っていく事でしょう。 核使用をある程度を封印しないといけないのですが、あまりとことん追い詰めてしまうと何をしでかすか分からないのが意見の分かれるところでしょう。

驚いたのはドイツの大変身と、さらに驚いたスウェーデンとフィンランドのNATO加盟要請。 ヨーロッパはロシア侵攻によってガラガラと音を立てて体制が変更しています。 それに引き換え同じロシアの隣国であり、さらには中国、北朝鮮と似たような強権国家に国境を接している日本のこの反応の鈍さは一体何なんでしょうか?

フィンランドの首相がわざわざ日本にやってきたのが全くほとんど報道されずに、それの意味が理解されていないのではないかと思います。 ヨーロッパは特に北欧の国はロシア帝政の終焉に結び付いた日露戦争を覚えていますし、日本がロシアに勝ったと言うのは良く覚えておりますので、当然東の方の状況と言うのは気になるのでしょう。

それに比べて、日本の感度というのは非常に弱いのではないか、日本も少なくとも上を下へ議論が勃発しても良いと思うのですが、相変わらず国会論戦を見ていても全く関係のないどうでも良いような議論を延々とやっています。

もう少し地球全体を眺めた政治をやってもらいたいです。 いろんな国内政策はある意味で役所がやれば良いことであって、政治がやらないといけないのは、やはり外交が大事であり政治の最大の任務であると思います。

今月の読み物は 「戦争は女の顔をしていない」 岩波現代文庫 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著、 三浦 みどり 訳、 電子書籍¥1,540
前回の「同志少女よ、敵を撃て」のベースの一つになった 2015年にノーベル文学賞をとったスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの作品。 二次世界大戦の地獄の独ソ戦で、ソ連軍に従軍して戦った女性たちの告白。女狙撃兵、従軍看護婦など。
女性兵士の物語は、衝撃的だった。 男は戦争に勝ち、英雄になり、理想の花婿になった。他方、女は勝利を〈普通の女性の幸せ〉とかいうものにすり替えられてしまう。

淡々とインタビュー記事が続きます。 読了するのに気合が必要でした。 いくら太平洋戦争が悲惨だと言っても、ヨーロッパ特に東部は異質にすざまじいです。


 

今月のひとこと 2022年5月号

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今月のひとこと 2022年5月1日号


ウクライナ戦争の終結が全く見えなくなってきました。 終息にはまだ一年以上かかるのではないかと言われており、せっかくコロナが収束しつつあるのに、またこれから混乱が続くのではないかと心配しています。

特に日本はインフレ基調になりつつあり、円安も進行しているにも関わらず利上げには踏み切れず、低金利を継続するしか手が無くなりました。 失われた30年でいろんな手を打って来て、これから残っているのは財政支出しか無いのですが、これもインフレ基調になってきたのでなかなか悩ましいところです。

インフレというのは供給不足で起きるんだと漠然と思っていましたが、日本では供給力が十分あるのでインフレになることは無いんじゃないかと感じていましたが、最近の傾向を眺めるとやはり円安で輸入価格の上昇、コロナや戦争によるサプライチェーンの混乱が供給制約となってインフレ基調にになるのではないか思います。 2%のインフレなら良いのですが、スタグフレーションに陥るとデフレより悪いです。

ハーパーインフレが起きるとずっと言っていた某参議院議員がおりますが、彼はここ20年ぐらい予想を外していましたが、やっとその予言が当たるんではないかということで、最近は元気が出てきているようです。

エネルギー問題も大きな問題です。 日本では東北大震災の結果、原発がほとんど停止してしまい、再生可能エネルギーも発電できる時はいくらでもできて、逆に今はそれを抑制する方向になってるみたいですが、足りない時は全く足りない。

特にヨーロッパは昨年は風が吹かずに風力が発電が大幅にダウンして、それをロシアのガスに頼ろうとしたところで、足元を見たロシアが侵攻に踏み切ったということでしょう。 それで急遽ガスを止めようと思うのですが、エネルギー政策はそう簡単に変更できないので一番困っているのがドイツです。

ドイツとロシアつまり旧ソ連は因縁浅からぬ関係にあって、戦争を幾度も繰り返してきましたので、その本心は良く推測はできませんが、複雑なものがあると思います。 その結果とかどうか分かりませんがシュルツ政権はあっという間に方針を転換して、原発も復活し、国防費もトランプにあれだけ執拗に迫られたGDP比2%にあっという間にあげることになりました。 さらにはフィンランドもスウェーデンも NATO に加盟するというような状況になってきてロシアとしては、当てがかなり外れたんではないかと思います。

5月の対ドイツ戦勝記念日を境にして、従来は特別軍事作戦だったのを正式の戦争に格上げするのではないかという観測もありますが、もう既にかなりの戦力を消耗しているので、さらにこれから戦線を拡大することができるのかどうか非常に疑問だと思います。

シベリアや極東からの部隊もたくさん招集されているようなので、ここ極東地域では米軍との合同演習をじゃんじゃんやるべきだと思います。 逆にロシアは当然日本はこの機に乗じて北方領土を取り返しに来るんではないかと思っていますので、日本から見える国後島での演習をやったり、対馬海峡や津軽海峡を軍艦が通るというような威嚇をやっております。 プーチンなら「俺が日本ならこのチャンスに北方領土を取り返しに行くぞ」と思ってるに違いない。 極東にロシア部隊を張り付けることで、ウクラナイナを支援する事にもなります。

現状では奪還は難しいと思いますが、その中での知床観光船の事故が起きたので、この機に乗じて観光船の遭難者救助という名目で国後島に上陸すれば良いのではないかと思います。 中国ならこう言うチャンスに必ずやってくると思います。 日本は世界標準に比べると大人し過ぎるのではないかと思います。 何しろ世界で一番危険なロシア・中国・北朝鮮の核三国に国境を接しているという国は他にはありませんので、もっと日本人は危機感を持つべきでしょう。 こういう時には最低限でも米軍との演習をやるべきだと思います。

核戦争が身近になりました。 まさか核戦争というのが、この21世紀に起こるとは誰も思っていなかったですが、プーチンがクリミアの進行の後、ひょっとしたら核を使ったかもしれないと言ったので、ビックリしましたが、最近はどんどん核を使うことを匂わせていますた。

核戦争と言っても大規模なメガトン級の核を大都市に落とすというようなことをやるのではなく、数キロトン程度の戦術核を人的被害のないようなとこへ威嚇のために落とすんではないか。 NATOとアメリカはこれを黙って見ているわけにいかないので、恐らく同じ規模の核をシベリア辺りに落とすんではないか、ここで停まれば良いのですが、それに対抗してロシアが数発を一部小さな町を狙って撃つ。 そうするとNATOアメリカをこれに対抗してプラスアルファの核を落とすとなると、本格的な核戦争、第3次世界大戦に入ってしまうと思います。

こういうシミュレーションはアメリカではきちんとされているのでバイデン政権の中である程度の覚悟はできていると思いますが、日本では全くできておらず、日本にはアメリカの基地があるので、ロシアに近く首都圏から離れている三沢基地辺りが狙われるんではないかと思います。

日本には原発がたくさんあったおかげでプルトニウムが嫌になるほど、何千発も核兵器を作れるほどのプルトニュウムがたまっていて、一部は海外に預けてあるみたいですが、海外の情報通の中では日本は既に核兵器を持つ直前まで行っていて、すぐに作ろうと思えばすぐに作れて、少なくとも成功率が極めて高いロケット技術も持っているので、北朝鮮などとは比較にならないレベルで核武装が瞬時にできるという風に思っているらしいです。

実際の核保有は大変ですが、ここで核兵器の議論をしても良いと思います。 どうやって作って、どうやって運用するか、ぐらいの議論をどんどんやるべきだと思います。 これが強力な抑止力になると思います。 ウクライナを見ていても核兵器を放棄した途端に侵攻されますので核兵器を持つと戦争になるというのは大嘘で、核兵器を持たなければ逆に戦争を誘発させてしまうことがウクライナ戦争で良く分かったと思います。

これは語弊があるかも知れませんが、日本は唯一の被爆国です。 私の意見では被爆国は核兵器を持つ権利を有する唯一の国だと思っています。 世の中には正当防衛とか対抗措置という考え方がありますので、やられたらそれをやり返すと言う権利があると思うので、日本は核武装を正当化できる唯一の国であると私は信じています。

やっと小型原子炉が日立は輸出を準備し、三菱も非常に小さなマイクロ原子炉を作ったみたいです。 日立のは30万KW程度で、従来の原子炉の約1/3。 管理コストは上がりますが、安全性は飛躍的に高まります。 これを工場でカプセルモジュールを作って、現地では地中に埋めて核核燃料の交換と言う危険な作業は止めて、核燃料入れぱなしにして30年か40年経って核燃料を使い終わったら、そのままモジュールごと掘り出して、それを処理工場に直送して処理してしまう。

三菱のマイクロモジュールはもっと小さくて確か3000KWクラス小型炉の1/100ぐらいだったと思いますが、一つの町ぐらいをカバーできるような、言わば大きなバッテリーと思えば良いでしょう。 これをトレーラーに積んで行って非常用に使うとか、過疎地で使うとか、もし何なら都会の真ん中の緑地の地下を掘り下げて、そこに埋めてしまってその周辺の電気を送電ロスも少ない地産地消する。 再生可能エネルギーとセットで使っても良いでしょう。

核融合もよく言われますが、まあ今の状態で実用になるのに2050年ぐらいだと思いますので、少なくとも私の生きてる間には核融合は実現しないと思います。 ただ中性子が飛び回るので、それなりに核汚染物質は出て来ますが、高濃度汚染物質は出てこないのでそのぶんだけは助かるかもしれませんが、いずれにしても汚染物質の処理は必要となりますので完全クリーンというわけではありません。

今月の読み物ですが「同志少女よ、敵を撃て」 単行本 2021/11/17 逢坂 冬馬 著
Kindle版 (電子書籍)¥1,881

第2次世界大戦の、ドイツとソ連の戦争を題材にしているのですが、ウクライナ戦争勃発の前に発刊されたので、この影響は全くないはずですが、驚くほど現代の戦争と2重写しになります。 特にスターリングラード攻防戦は、マリウポイ攻防戦を彷彿とさせます。

YouTube でチラッと出てきたので即買いましたが、その後しばらくして新聞にデカデカと広告が載りましたのでご存じだと思います。 アガサクリスティー賞、受賞。第二次世界対戦の少女の狙撃兵の話なのですが、これを読んで今のウクライナ戦争とほとんど変わらない。 現在ではミサイルとかドローンとかが登場しますが、それを除くと今の戦争と過去はほとんど変わらないです。 虐殺もあるし性的暴力も同じようで、捕虜の虐殺もあり、ロシア軍というのは未だに第二次世界対戦を戦っている感じがします。

特にウクライナの東部地区での戦争は大平原での決戦で絵に描いたような第二次世界対戦の戦闘の再来です。 塹壕もどんどん掘られていて第1次世界対戦ではないかという感じもします。 いずれにしてもヨーロッパはの歴史をよくよく見てみると、ヨーロッパ特にこの地域での戦争はずっとあってモンゴル帝国の侵攻に始まり、その後もプロイセンとかロシアとの戦争とか戦争に明け暮れていたたみたいです。 だから EU とかNATOとかを作ったということだと思いますが、 ここに来てまた振り出しに戻ってしまったという感じがします。 それに比べると日本は非常に平和だったと思います。 中国も過去色々ありましたが割と統一王朝が出来て、ヨーロッパのような血で血を洗うような争いを延々とやったわけではないみたいです。

それに比べると今のウクライナの状態は逆に言うと定常状態だったのではないかと思うくらいです。 マリウポイの町が完全に壊されてしまったのですが、似たようなことは他の都市でもあったし、日本でも東京はほとんど壊滅状態、広島は完全に壊滅状態。 しかしこれだけ時間が経つと、ちゃんと元に戻るということで、マリウポイに関してはロシアは意図的に全部のインフラ建物を破壊してしまうつもりでやってるんだと思います。それで更地にして、もう一度新しい街を作り作るつもりでしょう。

本書に戻りますが、少女の狙撃兵の話で、特にヨーロッパは狙撃兵が花形です。 しかし単に高性能なライフルで長距離を狙うとていうだけではないと分かりました。 それならオリンピック選手を連れて来れば良いわけですが、それ以外にも戦術的に考えないとといけないことが、沢山あるということがよくわかりました。 少なくとも発砲した場合に場所が特定されるので、そこに大砲を打ち込まれたら、もうそれで終わりですので狙撃兵も大変な役割です。 その中で生き残ったのが英雄として知られているわけで、しばらく前に「アメリカンスナイパー」という映画を見ましたがあれもアメリカでは英雄とされています。

【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作 史上初、選考委員全員が5点満点をつけた第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。


 

今月のひとこと 2022年4月号

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今月のひとこと 2022年4月3日号


ウクライナ戦争も1ヶ月が過ぎ膠着状態に陥っているみたいですが、どうもロシアの分が悪くて、理屈はいろいろであるみたいですけども、後退しているみたいです。 それにしてもウクライナの抵抗力は凄いです。 アメリカもいろんな情報を出していて分かるように、かなりインテリジェンスの情報があったようですが、それですらウクライナは5日しか持たないと思っていたらしいのです。 だからバイデンの発言は元々はっきりしないのですが、ますます不明瞭な発言になってきています。

ゼレンスキーは大変身で、コメディアン出身と言われていますが、いわゆるお笑いではなく政治風刺を主体としたピン芸人ではなかったかと思います。 非常によく練られた演説で、アメリカの演説で真珠湾攻撃と911を同列に扱うのはいかがなものかと思いましたが、日本では津波と原発事故を、はっきりと言わずに示したというのはあまり演説として迫力はなかったですが良く研究してると思いました。 北方領土はの扱いは恐らく、どう扱ったら良いのか分からなかったので、触れなかったのではないかと思います。

日本もロシアと国境を接している立派なロシア周辺国ですので、ウクライナと同じ立場と言っても良いと思います。 一説ではロシアはロシア国民を幅広く捉えてロシア語を話したり一度でもロシアに住んでいたりした人間は、ロシア国民と認定するという法案を決定するようです。 以前にはアイヌ民族をロシア人だと言ったこともあるので、北海道にはロシア国民が居るとして、これを保護するためにと言って侵攻してくる可能性もゼロではないと思います。

中国は現時点でも結構強硬ですが、これが将来ロシアみたいにならないとも限りません。 ロシアは「ロシア帝国の復活」と言い、中国は「偉大な中国の夢」なので日本に沢山住んでいる中国人の保護という名目で攻め込んできてもおかしくはないと思います。

沖縄はもともと中国に朝献していたことがあるので、これも中国のものだったとして侵攻する可能性はあり、第2の元寇になるかも知れません。 台湾は中国の国内問題だと言っていますが、常識的には別々の国家なので、ウクライナと同じような立場であってウクライナほど広くはないので中国は一気に侵攻してくる可能性があります。

中国はウクライナ戦争をある意味でハラハラしながら非常に興味深く眺めているのでしょう。 その後の経済制裁も注意深く眺めていると思います。 少なくともドル決済やSWIFTに依存しないような仕組みを作っていくのではないかと思います。 ロシアとの距離感も図りながら、ここにインドが加わって、この三国が一体になるととんでもない話になるんじゃないかと思います。

経済制裁ですが天然ガスの代金をルーブル払いにしろと言っているのはルーブル経済圏を作ってしまおうと言う考えで、これと中国人民元が一緒になって、さらにはインドのルピーも一緒になると、世界の大半がこの経済圏になって、アメリカのドル経済圏は少数派になってしまうと思います。 従ってSWIFTからの排除というのは結果は分かりませんが、吉と出るのか凶と出るのか、良く分からなくなってきました。

ルーブルそのものも一時は十数パーセントも下落しましたが、今では数パーセントのダウンで、それより日本円の下落の方が大きく、経済制裁下のルーブルにすら負けているということになります。 経済制裁がこれからドンドン効いてくるのでルーブルは下落すると思いますが、それ以上に日本への影響が大きいのであまり人のことを気にしてるレベルではないんじゃないかと思います。

最近の黒田金融緩和が続いているせいで、円安傾向は凄まじいものがあり、125円をあっさり突破して、下手すると130円になるんではないかと言われています。 ドル高も原因ですが、日本円は他の通貨に比べても単独で下がっています。 従来から円安を喜ぶ中小企業の社長の話をよく聞きましたが、なぜ国富が落ちて喜ぶというのは妙だと以前から思っておりましたので、最近は円安害悪論が出てきたのでそれはそれで良いと思います。

以前は一時80円ぐらいの円高になった時がありましたが、これは急激な円高なのが良くなのでじわじわとした円高に持っていくべきであると思います。 それにしても日本は人口はどんどん減るし、問題ないとは言え政府債務がどんどん積み上がり、一人当たりの GDP も韓国を下回るようなレベルになり、個人の給与は上がらずに物価はどんどん上がる状況で、これからどうなるのかと非常に心配になります。

ヨーロッパ特にドイツのの天然ガス問題ですが、これでヨーロッパの脱酸素が止まるのか進むのかというのは微妙な問題になってきました。 経済制裁しながらロシアの天然ガスだけ売ってくれ、それもユーロ払いで、言うのはあまりにも虫のいい話だと思いますので、ガスは止まることを前提にすると、長期的には再生可能エネルギーになっていくのでしょうが、短期的には石炭を使うしか手がなくなります。

脱酸素のおかげで、特にヨーロッパでは自動車の EV 化が非常に進行しています。 おそらく自動車に関してはドンドン EV 化が進むのではないかと思っていますが、これも日本は全く遅れていて国産でのまともな BEV というのは日産のリーフしかありません。 他のBEVも出てくる出てくると言いながら全く出てこない、納車されない。

ここへ持ってきて中国韓国ヨーロッパの BEV がどんどん入ってきて、BEV 購入のための補助金も大盤振る舞いで85万円ぐらいになりましたが、これは結局ほとんど海外メーカーの利益になっていくんではないかと思います。 国産には少なくともここ1年はほとんど回っていかない、何のための補助金なのかと思います。 これも岸田政権のちょっとピンボケなところであろうという風に思っています。

いずれにしても現在の EV 特にPHEVはともかく BEV はまだまだ未完成で、大きな電池を載せないといけないのでどうしても車が大きくなる。 幅が大きくできないのは長さが長くなっています。 重いので乗り心地は良いと言う試乗レポートは多いですが、車体自体が重くて2トンを超えるので、乗り心地が良いかもしれませんがハンドリングとか他の所にはあんまり良くないのではないかと想像しています。

まともな BEV が使えるようになるのは、まだ4-5年はかかるのではないかと思います。 急速充電を15分程度で80%程度にするためには、やはり800 V のシステムでが必要で、さらに高速走行でのいわゆる電費が悪いので、特にドイツ車などをアウトバーンで走る時には電費が悪くなるので、それを防ぐために2段ギアをつけるということになると思います。

非常に評価が高いポルシェのタイカンでもカタログ通りの走行距離を走ろうと思うと90 km/h ぐらいでしか走れないというモードがあるようです。 これでは何のためのアウトバーンかわからないので、おそらく2段ギアと800 V システムは必須になると思います。 800ボルトと言うと非常に高い電圧で技術的に難しいと思われるかもしれませんが、大型の太陽光パネルの制御は1000ボルトぐらいでやっているので、この辺りのパワー素子には問題はないと思います。

これに対応する急速充電設備が問題で、日本は1万とか2万箇所あると言ってますが、ほとんどが10年前に作られた使い物にならない普通充電で、これを一気に高速急速充電器を設置するにはあと何年もかかるのではないかと思います。 日本では自動車そのものと充電インフラそのものと、両方でまだまだ時間かかります。 そのうちに特にヨーロッパは先に行くので、また日本が自動車でも負けてしまうということになって、ますます日本が沈没していくんではないかという危惧を抱いております。

今月の読み物は、コロナが流行った時から読もうと思っていた「復活の日」角川文庫 小松 左京著。 元々SF好きで小松左京は良く読んだのですが、復活の日だけは読んでいませんでした。 ウイルスに関する情報も、本当にこれが30年前に書かれたのかと確認しました。 サスガにネットやSNSは登場せずに、アマチュア無線が登場します。

Kindle版 (電子書籍) ¥752 文庫 ¥790

人類の滅亡と復活を描いた、傑作SF小説!
(「BOOK」データベースより)
吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジェラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める――。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。


 

今月のひとこと 2022年3月号

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今月のひとこと 2022年3月1日号


コロナもやっとピークを打ったと思いましたが、その後の落ち方が少なく、蔓延防止も3月末ぐらいまで延長されるようで、まだまだ安心はできません。 私のところでもまだ3回目のワクチンがの接種が終わっていないので、これがある程度浸透して、飲み薬治療薬が出ると、やっと普通の風邪程度にの扱いにはできるんじゃないかと思います。 イギリスではすでに通常の風邪の扱いになっているみたいです。

コロナがやっと落ち着く気配が見えてきたと思ったら、今度はウクライナ問題です。核使用をちらつかせるプーチンの精神状態がおかしいんじゃないかという報道もあり、キューバ危機以来の危機です。 キューバ後は大国による核を背景にした戦争はもう未来永劫起きないんではないか、ということでしたけれども危険な何十年か前の状態に戻ったのでないかという気がします。

バイデン大統領もはやばやと戦力投入しないということを表明しましたが、これはやはりプーチンが核使用をちらつかしたせいではないかと思います。現に第3次世界大戦に言及しています。 確かに大規模にアメリカ軍やNATO参加すればプーチンは戦術核を使うに違いないということです。

なんとなくおとなしいと思っていた中国は事前には、侵攻が始まるまでロシアは侵攻しないと信じ込んでいたようです。 オリンピックの時にプーチンと習近平は会談してるのですが、どうもその時にはプーチンは何も言わなかったようです。 その前には3か月に渡ってアメリカは中国に侵攻の機密情報を流して、最後はブリンケンが直接言ったらしいのですが、中国はアメリカの謀略だと取り合わず、その機密情報をロシアに流したそうです。 習近平の面目は丸つぶれです。 忖度が働き過ぎて、既に裸の大様状態のようです。

プーチンはおそらくオリンピック終わった後から次のパラリンピックが始まるまでの間に侵攻を決着するつもりであったのではないかと思われますが、ウクライナの必死の抵抗で思い通りに進んでいないのでしょう。 それで核発言になったと思われます。 さらに大統領の斬首作戦で、プーチンの知り合いの傭兵会社に依頼して、2000人の中から選抜した400人をキエフに潜入させているとのこと。

ゼレンスキー大統領もここが踏ん張りどころで、ロシアの補給が遅れてキエフまで30㎞の所でストップしている、この10日間を持ちこたえれば、ロシアはの自主的な敗北になってしまいます。 休戦会談を開いたのもこれへの準備ではないかと思われます。

国連の委員会でのケニア代表のスピーチが話題を呼んでいます。 3分ほどですが、アフリカは、列強諸国が勝手に国境線を引いてしまったが、この現状を変えたいとは思わず、現国境線で、最善を尽くそうとしている。 それを大国が破るのはおかしい。と言う内容ですが、格調高いスピーチで、日本もこれくらいのスピーチをすべきでしょう。 もっともケニアも隣国に軍隊を送ったり、そう綺麗ごとだけではないと言う批判もありますが、ここまで言い切ったのは立派だと思います。 世界の良識はまだ残っています。

いずれにしてもロシアの侵略が完全に成功するわけにはいかなかったので、これをどう決着させるのかの落とし所がますます見えなくなっています。 プーチンとしては何らかの成果を取らないと何のためにこれだけ大規模な侵攻をしたのか意味が無くなるし、ウクライナも武装解除なんかは絶対にしたくない、問題の先送りだと思うでしょう。

中国はロシア侵攻そのものの対応は失敗しましたが、台湾がウクライナと似たような状況なので、これをじっくり眺めているのではないか。 時には核をちらつかせるのが有効なのかどうか、この辺の見極めをしてるはずです。 核をちらつかせるとアメリカが出てこないということは台湾有事の場合も角をちらつかせて威嚇するでしょう。 しかしこれは日本にとっては非常に危険なことです。

ウクライナ問題は自国を守り切れない国というのは非常に危ういというのが良く分かった事件で、ウクライナもそれなりの戦力は持っているはずですが、NATOやアメリカとの同盟がないのでその助けを得ることができません。 それでNATOに加盟しようとしたのですが、それを止められていると言う事は、自国の独立を守るには有効な抑止力だと言うことが明らかになりました。

ドイツの変身が素晴らしい。 これまでは武器供与と言って送ったのがヘルメット5000個のみ。 しかし今週になって、対戦車砲もミサイルも送る、さらには防衛費をGDP比2%にする、ロシアの天然ガスに依存しないように、原発や石炭火力もも当面維持する等々、大変身です。日本も対岸の火事ではないので、議論ぐらいはスタートすべきでしょう。

この時代において大国による侵略というのは夢物語と言うか有り得ないと思っていたのですが、これがあり得る事がわかって、まず台湾、次は例えば沖縄を半独立させて、その独立にかこつけて日本を侵略するということも考えらないことはないですので、やはり同盟と自国を守る戦力をきちんと保持することが重要です。

最近安倍元首相が核三原則のうちに持ち込みを許す、ということを発言して大きな反発も出てるようです。核兵器の原料のプルトニュウムは山と溜まっているし、核処理技術もあり、ロケットの技術もあるので自力保有は可能だと思いますが、時間的に厳しいし、政治的な困難性もあるので、持ち込みと言うか共同保有は現実的だと思います。 唯一の被爆国である日本は、唯一核保有をする権利があると思います。プーチンはとうとうパンドラの箱を開けてしまったようです。 コロナ後はますます暗い世界になると思います。

日本は対ロシアでは北方四島の帰属問題を抱えておりますのでこれはどうやって行くか返せと言っても返ってこないのでロシア流に取りに行くということも考えられますが現実的には不可能で可能性は極めて低いですが、ロシアはきちんとヨーロッパだけではなく日本の北のサハリン東方海上に既に大規模な演習をやっておりますので、裏口を固めて表口でウクライナをやっているという感じがします。 ロシアも二正面作戦をしないといけないので厳しいのではないかと思いますが、このサハリン沖ぐらいでアメリカ軍と自衛隊が訓練をしても別にそれ自体は悪くなくて、牽制にはなるのではないかと思います。

ウクライナ問題で IT の話題は少なくなりましたが、今回は前回のクリミアと違ってサイバー攻撃と言うのは、あまり起こらなかったと思います。 日本のトヨタ関連企業はランサムウェアできっちりやられてるみたいですが、どうもウクライナとロシアでは先にその辺の防備が入ってきっちりしていて、そういうのはあまり起きてませんが一番簡単で効果がある DDoS 攻撃はどんどん行われていて、国際ハッカー集団のアノニマスも、さすがにロシアに対して DDoS 攻撃をやってるみたいです。まあ DDoS 攻撃は避けようと思えば回避できるのでそんなに深刻な話ではないと思います。 逆に言うとDDoSぐらいしかできることならないんではないか、防御がキチンとできるようになってるんではないかと感じています。

今週の読み物ですが、ずっと昔の小説で、たまたま別の本と間違えて買ってしまったのですが、「小松左京のさよならジュピター」久しぶりに若いころに読んだ小松左京を読みましたが、なかなかねちっこい文体とそれに反した、もともと映画化するつもりだったのでシナリオ的な書き方になっていて、その場面が画面が目に浮かびます。

さよならジュピター (徳間文庫) 小松左京著
¥1,100 Kindle 価格

太陽系周辺地域のエネルギー源として木星を太陽化してしまうというお話が発端で、メインテーマは小型のブラックホールが太陽に突っ込むというテーマです。 これを書かれたのは1980年ぐらいだと思いますが、それにしてはブラックホールの記述などその当時としては最先端の情報だと思います。 今から見ると AI の描きかたがなんとなく2001年宇宙の旅みたいな感じで、当然インターネットが全く登場しません。

これは時の流れを感じるというよりはインターネットの爆発的な発達を感じます。 しかし他の天体に関する情報というのは非常に正確でした。中には無重力状態におけるセックスとかも散りばめてあってなかなか娯楽大作としては面白いのではないかと思います。 いずれにしても非常に長い小説ですが場面場面がどんどん切り替わっていくので読みやすいと思います。 この40年ぐらいの時間差を感じながら読むのもなかなか面白いでしょう。


 

今月のひとこと 2022年2月号

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今月のひとこと 2022年2月号1日号


年が明けてオミクロンコロナの蔓延もあってか、1月は非常に長く感じました。 やっと1か月が過ぎたと言う感じで、オミクロン株もそろそろピークになるとは思うんですが、やはりいくら重症化しないと言っても感染するのは嫌なので、外出は出来るだけ自粛しています。 しかし、そろそろ活動しようかなと思っております。

大量に持っている CD を自動車のデスクナビに入れてあったのですが、このディスクナビをクリアしないといけないことになったので、新たなライブラリーをどこにしようかと色々試行錯誤しました。 Windows についてるメディアプレイヤーは一番ポピュラーですが、あまり役に立ちません。 ローカルで持つか、ストリーミングにするか、ということで、やはり昨今はストリーミングの方が断然有利みたいで、そこで思いついたのが YouTube Music。 YouTube Music は意外と良くできていて自分でも楽曲を10万曲までアップロードできますので、私にとっては無限と言っているほど大きい容量になります。

アップロードしたCD楽曲と YouTube Music が持つ楽曲、さらにはスマホ自体にローカル保存している楽曲と、ほぼシームレスで使えるということが非常に良いと思います。 音質はそんなに良くは無いのですが、スマホとは Bluetooth で繋いでいる事もあり多少の音質の劣化はしょうがないと思います。

アップロードするデータの作り方が問題で、MP3をそのままアップロードすると楽曲のタイトルとかアルバムのタイトルが文字化けしますし、ジャケットの画像も出ません。 これを何とかしようといろんな変換ソフトを試しましたが、手順が非常に面倒なので、発想を変えて iTunes を使うことにしました。

Apple系のソフトは、以前はクセが強くて敬遠しており、ほとんど使ったことがなかったのですが、この iTunes は非常によくできていました。 MP3でも文字化けはしないし、アルバム画像も自分で少し修正してやると表示することができます。 さらには iTunes ではアーティストの画像が出ないのですが、これはストアから買えば出るみたいで、それ以外はおそらく著作権の問題があってか出ないことになってるみたいですが、 YouTube Music にアップロードするとアルバム画像を流用をしてくれるので非常に助かります。

これで大量の CD を iTunes のデータベースと YouTube Music の両方にバックアップを兼ねて用意できるのでこれをきちんと整備して行こうかなと思っております。 アップロードもYoutubeに比べて非常に遅いですが、CDからのリッピングよりは速いと感じます。 iTuneはIDが無くても、Windowsでも使えますが、IDはクレジットカードを登録しなくても取得できます。 これが無いと少し不便です。

日本経済も円安が定着して、私は以前から円安は国力の低下を招くので良くないと思ってましたが、やっと最近そういう論調になって来ました。 自国の通貨が下がって喜ぶというのは基本的におかしいと思っていたのですが、輸出輸入を考えて輸出が多いとその分は、有利であると言う事だったのですが、輸出入が拮抗してきたので、あまりそういうメリットはなくなって来ています。

「有事の円買い」と言いますが、最近のウクライナ事情でも、北朝鮮のミサイル発射でも全然影響は無かったので、円の信認がだんだん薄らいでいるのでは無いかと思います。 もちろん日本は世界最大の債権国ですので、円そのものが暴落する事は有り得ないと思いますが、為替の変動の範囲内では、金利が非常に低く、下手するとマイナス金利の国なので為替としては下に張り付くでしょう。

もっと気になるのは最近のインフレ傾向ですね。 インフルではないと日銀総裁は言っていますが、インフレ傾向であることには間違いない。 物価上昇が2%か3%で制御できるかと言うところがポイントだと思いますが、景気は上がらず物価だけ上がるのは危険な状況です。 アメリカはもう既に8%に到達してしてしまったので、慌てて他の国の状況も考えずに自国オンリーで抑え込みにかかっています。

その国の成長率と言うか金利上昇率は、その国を基礎体力もしくは基礎体温を示してると思うので、現在の日本は体温がだんだん下がっていく人間でので言えば段々死にかけてる状態で、周りの気温が上がってきたので体温も上がってきた状態では無いかと思います。

何のかんの言っても 一人当たりの GDP が韓国に抜かれたとか、OECD の中では最下位に近いとか、色々言われてました。 それなりに国力はあったと思うのですが、これからは少子高齢化の問題もあって段々それも怪しくなってきたと言う事だと思います。

それで気になったのが最近の記事で、中高年の失われた30年のせいなのか深刻な中高年の経験不足ということがありました。 30年前までは、それなりに経験を経てきて年功序列給与もある程度理屈付けができたと思いますが、今の中高年は、よく考えたら人生で重要な20歳代から50歳代までを、ほとんど低成長で過ごしてきたので、大した経験をしておらず、それで年功序列どころか全然能力アップしてないのではないか、という記事です。

それと気になるのは人材投資が非常に減ってきている事。 私はもう20年ぐらい前から、古巣の企業を外から眺めていて強く感じていて、若い頃はいつも研修で、何とかサボれないかと思うぐらい研修は多かったのですが、最近はほとんどなく OFF‐JT も現場を見ているわけではないですが、ほったらかし状態で管理職も一般も同一線に並んで、よーいドンで仕事して入る感じです。 OFF‐JTどころか上司部下が一種のライバル同志になっていて、部下を育てようと言うモチベーションが働かないのではないでしょうか。 OFF-OJTにお金を掛けず、OJTも出来ず、たいした経験もせずに企業で30年も過ごせば、本当に使い物にならない人材が生まれるのでは無いでしょうか。

私は大手の管理職は下手な MBA を持っている人間より、はるかに能力が高いと思っていました。 それだけの教育をされ、実経験をしているので、能力は非常に高いと思っていましたが、どうも最近は、そうではなく単に入社して年齢を重ねただけだけという感じがしています。

更にはいわゆる経営者と言われる人の見ていても、本当にこれは経営者かと思う人がぞろぞろいます。 稲盛さんとか永守さんなんかを見ていると、すごいなと思いますが、それ以外の誰でも社名を知っている超大手会社の、いわゆる経営者社長と話をしていても全く経営感覚がないんじゃないか、単に課長が社長になっただけみたいなサラリーマン的な人が多いです。 時折新聞を賑わす不祥事もレベルが低い。 どうせならもっと高度の不祥事を、と思いますが、こう言うのは不祥事とは言わないのですね。

一般の能力不足と経営と称する人たちとの能力不足を見ていると暗澹たる気持ちになります。 これで日本が今沈みかけている状態を掛け合わせると、お先真っ暗です。 政治ももあまりピリッとせず、本来賃上げを勝ち取るべき労組もダメで、経団連も以前の土光さんが居た頃なら世界日本全体をみて、賃上げのあるべき姿を語っていたとおもいますが、最近は儲かっているか儲かっていないかだけの話になっています。 政治家に賃上げせよと介入されるような社会主義的な動きは資本主義の会社の経営感覚としては「恥」だと思わないといけないはずです。

労組も労組で立憲を支援するかどうかみたいな話ばかりで、本来の使命の賃上げを全く言わない。 こんな状態なら、少なくともスト権を確立して春闘をやるべきです。 組合員のニーズは賃上げだけでは無いとかの言い訳ばかりで、少なくと福利厚生は賃上げの後に議論すべきです。 経営側に支払能力が無いわけでは無く、内部留保は山とあるわけで、少なくとも、そのごく一部を賃上げに向けるだけで、状況は一変すると思います。 何しろ経営でも労組もなく国のトップが賃上げしてくれと言っているのですから妙な国です。

研修という名の名前の偽装移民でて低賃金で働かせるということが蔓延しています。 コロナ下ですら何とか人件費を減らそうと実質の移民を受け入れています。 アメリカがアフリカから黒人奴隷を連れてきたのも農業が労働集約型の産業であるためで、これと同じことが奴隷ではないですが、低賃金で起きています。 長期的に何が起こるかは、自明だと思います。 ヨーロッパでは顕在化しつつあり、移民は短期的にはプラスですが、長期的には家族が増え、最終的には地方自治体の負担が増え、中程度の都市の崩壊が始まると思います。 基本的には賃上げによって、日本人が働ける環境を作っていくべきです。

財界総理とまで言われた経団連会長、賃上げの推進力であった労組、未だに力不測の政治の3者が力を合わせて、目標達成に向け努力しないと、本当に日本は三留国に成り下がってしまうと感じました。

正月明けから少しは展望が開けるかと思いましたが、相変わらずの状態で、不満が溜まっていました。 本文が長くなったし、たいした読み物も無かったので、今月の読み物は休刊です。