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9月5日
とうとう冥王星が惑星ではなくなりました。 確かに天文学的には、変な軌道を描いているし、月よりも小さいし、どう見ても変な惑星でしたが、遠くにあるのでしょうがないかと言うところだったのですが、他にもっと大きなものが見つかって、とうとう格下げになりました。 それにしても名前が良かったですね。 一番遠くに有って冥王とはよく付けたものです。
火星の運河の予測で有名なパーシバル・ローウェル20世紀初頭に、天王星と海王星の軌道のずれから、未知の惑星があると予測してから、探索が始まりました。 その後、探索はトンボーに引き継がれて、トンボー天体写真を別々に日に2枚撮って、それを比較すると言う方法で、ローウェルの予測した場所に、1年もしないうちに冥王星を発見したのでした。 惑星はわずかに動いていて、背景の恒星は動かないので写真を比較すると判定できるのです。 しかし発見された冥王星は小さすぎてローウェルが予測したような軌道のズレを生じさせないと言う事が分かりました。 私も、ローウェルの逸話を何となく知っていたので、冥王星はさぞかし大きな天体だろうと言う印象をずっと持っていました。 結局ローウェルの計算は間違っていて、トンボーが発見したのは偶
然だったと言う事が分かっています。 他にも似たような天体は沢山あるので、他の天体が見つかっていても、それが冥王星だと言う事になったのでしょう。
地球の月は、はるかに大きなもので、私はこの月が絶妙の大きさで絶妙の距離にあることが、生命体それも高等生命が誕生する原因になったのでは、と思っています。 大きな月のおかげで大きな潮の満ち引きがあり、これが生命の進化を促す事になったのでは無いでしょうか? また、日食で示されるように、太陽と月の見かけの大きさがほとんど等しいと言う事は、いろんな意味で特殊ではなかろうか、と思います。 いわば地球は選ばれた惑星だ思います。 ほとんど見かけの大きさが同じなのは、少し月が近くて小さく見えると、日食は金環食になって、周りの太陽がはみ出て見えるのです。 同じく遠いと完全な日食になります。 ちなみに次回の金環食は、2009年1月26日に東南アジアで見えるものです。
冥王星の降格で笑ってしまったのは占星術。 記者から聞かれて、冥王星の影響は徐々に弱まっていきます、とは笑ってしまった。 冥王星の発見以前の占星術はどうなっていたんでしょうね? 占星術ではないのですが、以前は惑星直列で何かが起きるとかで、本当は惑星の重力の影響なんかはほとんど影響が無いのですが。 月とか太陽の影響がほとんどです。 あれだけの海水が持ち上げられるんですから。
ちなみに、月に面した部分の海水が持ち上がるのは分かるのですが、その反対側の海水も持ち上がるのは、イマイチ良く分かりませんでしたが、これは高校の物理で習った潮汐力というもので、重力による軌道上の速度が距離によって変化しますが、地球のような大きさがあるものでは、全体が一体で動きますから、軌道の両側に引っ張る力が働くのです。 非常に大きな重力を持つ中性子星やブラックホールの周りでは、潮汐力が働いて、近づくと引き離す力が働いてバラバラになってしまうと言うSFが良く有ります。
8月のもう一つの話題はデルのノート型パソコンのソニー製バッテリのリコール問題でしょう。 410万個のバッテリをリコール
し、これに必要なコストは200億円とも400億円とも言われています。 デルとソニーがどのようにこれを負担していくのか注目されるところです。 特にデルは業績も悪化しており、今後目を離せません。 更にアップルも180万個のソニー製のバッテリのリコールを発表し、大規模ではないものの問題は文字通りくすぶり続けています。 基本的な問題はバッテリの製造中に金属片が混入したとの事で、出荷時の検査にも引っかからず、動作時にもシャットダウンせず、発火すると言うのは、何十億個も作っているといくつかはあっても不思議ではないでしょう。 死に至る事故はまだおきていないのですが、今年の6月のデル製のパソコンの爆発事故とは大きく報道されました。
いずれにしても、充電されたバッテリはエネルギーの塊ですから、危険と言えば物凄く危険と思います。 いつもノートパソコンが熱くなるので、このエネルギーが一度に発生したら爆発するなー、といつも思っています。 これに根本的な解決を与えるのが燃料電池です。 燃料電池は電気を貯めているのではなくて、必要に応じて発電するので、安全だと思います。 発電の元の燃料はアルコールや水素のように、多少は危険ですが、すぐに爆発するものではないでしょう。 いずれにしても、ガソリンやLPGのようにエネルギーを取り出せるような、活性のものは、多かれ少なかれ危険だと言う事です。
今月の読み物は、冥王星の本は良く知りませんが、重力の話が出てきたので、インテグラルツリー。 ラリイ・ニーヴン著 小隅 黎訳 504 早川書房 文庫/387p 1986.11発行。 どうも現状では入手が出来ないようです。 古本屋さんで見かけたら入手ください。 非常に強い重力を持つ天体の周りに空気があって、しかも衛星軌道上を回る事が出来たとして、潮汐力によって軌道と直角方向に伸びた樹木の上で暮らす人々の話です。 樹木の上下は風を切りますから、上下に生えた 葉っぱは反対側に風に押し流されて、全体に積分のインテグラル(∫)の形をしています。真ん中は重力ゼロで、上や下に行くとその方向に潮汐力で、重力が発生するのです。 この発想がなかなか面白い。 ラリイ・ニーブンのSFには、空中に浮いた話が多くあります。 有名なのはリングワールド。 地球の軌道ぐらいの大きさにリング状の構造物の上でいろんなことが起きます。 昼夜を作るためのスクリーンを張るとか、その支えのロープの強度とか、リング状の構造物の強度とか、下に穴を開けて飛び出すだけで宇宙に出れるとか、着陸するためにはリングと同じ速度に合わせないといけないとか、リング物理学も生まれました。 他に悪魔のハンマーとか、私好みのハードSFです。 ニーブンを読んで一時重力を忘れてみませんか。
中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹“インテグラル・ツリー”では、地球からやってきた播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だかそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは?ハードSFの巨匠が『リングワールド』にまさるとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!ローカス賞受賞。
今月のひとこと2006年8月号
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8月6日
猛烈な暑さに見舞われていますが、お盆もまだで、先が思いやられます。 日銀の金融政策緩和で一気に利率も上がって、株価もピリッとせず、原油はじりじりと上がって、バレル100ドルも視野に入ってきましたし、円はまたぞろ上がってきた様で、あんまり元気が出る要素は少ないようです。 製紙会社のTOB合戦が始まったようですが、イマイチよく分かりませんね。 何か時流に乗ってやっているようで、良い悪いは別にして、ライブドアや村上ファンドのような戦略性とは言いませんが、誰かが一人で判断をすると言うことが無くなっているのではないでしょうか。
先月の本欄で少し触れましたが、先日たまたま小さな事務所の電話システムを考えることになって、取り合えずIP電話だろうと、NTTから見積りを取りました。 しかし電話機が5-6台なのに、内線交換機と称するものが数十万かかるということで、昔懐かしいビジネスフォンを含めて50万以上の見積りとなりました。 高性能のPCが5万そこそこで買える時代に、これは無かろうと、一度調べてみました。 お金のこともさることながら、Webシステムとの連携、例えば電話がかかってきたときに、掛けて来た相手の情報をPC上に自動で表示すると言うような、基本的な使い方が出来ないと言う事もありました。 無理にやると何とかソフトウエアが必要で、インストールや何やらで、最低でも40万はかかるとの事で、大会社ならいざ知らず、零細の事務所では無理な話です。
インターネットで検索すると、一発で出てきました。 オープンソースのAsteriskと言うもので、インターネット上で内線交換が出来ます。 ただし電話回線と繋がったサーバーが必要で、NTTの提供しているIP電話には繋がりません。 従って、正確には内線のIP電話交換鹿出来ないことになります。 最近は、IP電話の通常電話への通話料金と、一般の通話料金にはそんなに差がなくなりましたので、IP電話同士を除いて大きな問題はなくなりました。 IP電話でもプロバイダに寄っては、直接通話が出来ないケースもあります。
反面、内線はIP電話なので、IDパスワードさえあれば、どこでも例え無線LANで繋がっていても、内線転送が可能になります。 通常電話への発信も電話料は、サーバーの回線で繋がりますので、統一的な課金が可能です。 自分でサーバーを立ち上げるは大変と言う方には、サービスだけを提供している会社もあります。 レンタルサーバーの費用がかかりますので、Webやメールなど全てを統一的にこのサーバーで実現すれば、コスト的にも問題無いレベルとなります。 電話だけだとメリットはあんまり無いでしょう。
もう一つはファックスです。 紙で出力されるファックスは捨て難いものがあるのですが、受け取るほうとしては、その整理が大変です。 以前からファックスをメールで送受信出来る物はあったのですが、サービスが中途半端で使いにくかったのですが、最近良いものが出てきました。 それまではアメリカのサービスを利用していたのですが、従来は完璧だった日本語のサポートが貧弱になってしまって、使いづらくなっていました。 欠点は受信する番号が東京の03しかないので、不審に思われることでしょう。 別のものは020で始まる番号が得られますが、発信できない場合があるので、問題です。
また、メールで受信する時は、pdf形式で送られるのが良いのですが、020の場合はTIFFしかなくて、TIFFのビューワの良いものが無いと言う事もあって、使いづらいと思います。 新しく見つけたサービスは、これらの要求を全て満たした以上に機能が充実しているのでファックス番号を除いて満足できるものです。 ちなみにアメリカのサービスは、03と06の2つを利用できます。 多少お金はかかりますが、NTTの転送機能を使う
と自分の地域の市外局番で使うことが出来ます。 電話回線の料金と転送時の通話料がかかってしまいます。
ファックスを送信する場合は、メール本文と添付ファイルが全て送られます。 例えばエクセルも展開してプリンタで印刷したように送信されます。 メール本文を送り状にすれば、完璧なファックスを送ることが出来ます。 ファックスの送り先はメールアドレスのアカウント部分に、例えば 0333334444@fax.tc として送れますので、通常のメールのCCに書いておけば、メールを滅多に見ない人にもメールをファックスでメール感覚で送ることが出来ます。 ファックスは紙で出てきますので、受信者に注意を喚起することが出来ます。
以上で、オフィスの機器は全てIP化されたことになります。 メールやWebは当然に、電話やファックスも全てPC上で使うことが出来、情報の一元管理がやっと可能になったと言うことでしょう。
今月の読み物は、僕の見た「大日本帝国」―教わらなかった歴史と出会う旅 (単行本)、西牟田靖著、 ¥1,680 (税込み)。
続編の 写真で読む 僕の見た「大日本帝国」 (単行本) ¥1,680 (税込み)。 樺太から始まる日本時代の痕跡を探す旅紀行。 読み始めた時はそんなに面白くなくて、しばらくほって置いたのですが、少し読んでいくとなかな面白い。 変に肩肘張ったところが無くて、イデオロギーも無くて、淡々とレポートしている。 尤も最後の方になると少し右に傾くような記述があるが、特に気にならない。 ここまで淡々とされると一種清々しさも出てきます。 また、神社などの痕跡がこれだけ残っているのはビックリ。 続編の写真で読む・・・ 文章はほとんど同じだが、最初の本を読んでいると、既視感があって面白かった。 有名なノモンハンのルポも興味深い。 事件の名前として知っているが、どんなところなのか、どこにあるのかはよく知りませんでした。 まあ、日本のターニングポイントの戦争であったことは間違いの無いところです。
出版社/著者からの内容紹介
サハリン(樺太)、台湾、韓国、北朝鮮、中国東北部(旧満州)、ミクロネシア(旧南洋群島)……4年の年月を費やし、「日本統治時代の痕跡」を探して「大日本帝国」の統治下にあったアジア太平洋の各地を踏破した、70年生まれの新進気鋭によるかつてないノンフィクション。戦後60年間埋もれていた、あなたの知らないアジアの中のニッポンの姿がいま明らかになる! ニュートラルな視点で「過去と現在」を見つめる、みずみずしい旅人の感性と思考が、報道されない「反日と親日」の現状とアジアの人々の心を鮮やかに描き出す。反日で揺れる竹島ルポも収録。内容(「BOOK」データベースより)
サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、それにくわえて中国東北部(旧満州)。明治の半ばから昭和二〇年の終戦前後までの時代、それらの国・地域は「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていたという共通項を持つ。戦後半世紀以上たった今日でも、古くからかつて日本の領土だったそれらの国・地域には、日本語、日本建築、鳥居、神社、日本精神、残された日本人…と、さまざまな形で日本統治時代の痕跡=「日本の足あと」が残っているのだった。僕は、大日本帝国の領土だった各地に「日本の足あと」を探す旅を始めた―。戦後60年目のいま日本の過去をたどる禁断の旅の記録。
今月のひとこと2006年7月号
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7月3日
株価がなかなか安定しませんね。 最近は日経平均で200円以上の変化が当たり前になって、だれも驚かなくなりました。 これだけ変化するとデイトレではうまくやると結構儲かるのでは無いでしょうか。 パチンコで財産を築いた人は居ないと言う格言もあるそうで、デイトレもパチンコと同じですね。 1日で儲かる金額も大体5万円と同じなのも面白い。 パチンコ必勝法と言うのが週刊誌でも出ていますが、株の必勝法と言うのも良く出ています。 まあこう言うハウツーモノを出したほうが儲かるんでしょう。 本当に儲かるなら、出版なんかせずに、自分でやったらどうかと思います。
最近は株の取引が減ったのか、やたらと営業の電話が多くなりました。 株価の下がった今が買い時ですよ、と言うがそんなに儲かるのだったら、自分で買って、株の営業なんか辞めてしまえば良いのにと思います。 資金がないとかいろんな理由がありますが、要するにリスクが高いと言うことでしょう。 ライブドアの時はびくともしなかった、REIT も暴落で、新興国も暴落で、損切りしても他の運用が無いと言う所でしょう。
ライブドア事件がまだまだ尾を曳いていますね。 ライブドアの次は村上ファンド、それにつられて日銀福井総裁問題。 その間に日銀の当座預金段高の縮小による金融引き締め、とこれに関連するのかどうか分からないが、新興国の株価暴落。 日銀はいつもいつも運が悪いと言うか、タイミングが悪いです。 今回は慎重にも慎重にやったのでしょうが、結果的に世界経済へ悪影響を与えてしまいました。 グリーンスパンの交代とか、いろいろ重なっていますが、それにしても運が悪い。 もっとも福井総裁問題は身から出た錆です
が。
残っている時限爆弾は、木村剛問題。 まあこちらは問題と言っても1桁億円の話なので、これ以上問題が出てこなければ、そのままかも知れません。 ライブドアも木村剛も竹中さんの関連で、特に木村剛は経済諮問会議のメンバーですから、もっと関連が深いと思います。 この件がある程度決着するか、時間が経たないと市場も安定しないのではないでしょうか。 福井さんにも劣らず竹中さんも大きな責任があると思います。 その理由かどうか知りませんが、最近の竹中さんの影響力は物凄く小さくなって、元々政治基盤がゼロの人ですから、小泉さんが居なくなると完全に弾き飛ばされるでしょう。
この間、靖国神社に御参りしてきました。 以前は外から鳥居が見えるだけでしたが、今回は少し時間があったので、九段下から歩いていきました。 神社そのものはどこにでもあるようなもので、取り立てて大きいと言うものではありません。 鳥居が大きくて威圧的なのは少々気になりましたが、橿原神宮でも同じですから、こんなもんでしょう。 それから、あの悪名高き遊就館に行きました。 思ったより近代的な美術館と言う感じの建物で、全体として、どの国にでもある戦争博物館としてはまあまあ立派な、展示もそこそこのものでした。 戊辰戦争から始まって、日清、日露、太平洋戦争まで淡々と展示がしてありました。 これでどこが問題やねん、と思ってしばらく行くと例の東京裁判の時の裁判無効を唱えたインドのパール判事のことが詳しく展示されているコーナーがあって、問題と言えばこれくらいかと思いましたが、それも淡々と展示されているだけでした。
戦争で亡くなった方々を追悼すると言う観点では、そんなに政治的でもなくて、違和感はありませんでした。 親日と言われ
るシンガポールで見た戦争博物館では、他の国でも同じでしょうが、蝋人形とか、現場の再現場面とかがあって、これの方が余程意図的では無いか、と思いました。 中国や韓国の同様の施設ではもっとどぎつい表現になっているのではないでしょうか。
追悼施設ですから、あの戦争は全くの誤りであったと言うのは酷な話で、多少なりとも意義があったと言う事でないと戦死した人たちは浮かばれんでしょう。 先日も80日間世界一周と言う映画を見ましたが、当時のインドは英国内と言うような台詞がありました。 インドはもちろん、東南アジアのほとんどの国はヨーロッパの植民地であって、日露戦争はそのような人々から賞賛されたものでした。 東條英樹の言うように、あの戦争を始めたのはしょうがなかった、ただ負けて多くの人々を亡くした事に関しては大いに責任がある、と言うことでしょう。 東京裁判は結果をサンフランシスコ条約で受け入れて、引き換えに日本の独立を手に入れたのですから、その当否を云々してもしょうがないことで、本当の戦争責任を問うなら、遅ればせながら日本人の手で裁判を行えば良いのでは無いでしょうか。 その結果天皇に責任が発生しても、みんなが受け入れたら良いのではないでしょうか。
靖国神社の今後ですが、私も以前は個別の国家施設を作れば良いと思っていましたが、靖国のサクラを見て、靖国で会おうと言って亡くなった人に対しては、いくら戦争が間違っていたと言っても、それを覆して別に施設を作るのはほとんど意味が無いと思うようになりました。 世界的に宗教が復権している中、例外的に無宗教の日本では、残っても良いのではないかと思います。 問題は例のA級戦犯問題でこれをどうするかです。 先ほど言った日本人による裁判で有罪になればこれは刑死で戦士ではないので分祀する。 靖国神社がいやといえば、国家管理にしてやってしまう。 そもそもマッカーサーが来た時に、あっさり靖国を爆破してしまう、もしくは国家管理にしておけば、こんな問題はなかったのですが、中途半端に宗教法人で置いておいたのが間違いで、先日も麻生太郎が言ってましたが、手順はいろいろ問題はあるのでしょうが、国家管理にする。 意図は全く異なりますが、右翼も国家護持、と言っているので、こちらからの反対はないでしょう。
さて今月の読み物ですが、あんまりちゃんと読んでいなのですが、Web2.0 BOOK 小川 浩 (著)サイボウズ株式会社, 後藤 康成 (著)株式会社ネットエイジ ¥1,890 (税込) とみに最近よく聞くようになりました。 IT関連の雑誌だけでなくて、一般の経済紙まで特集を組むようになりました。 たいして中身は無いのですが、私の興味はBlogを運営するビジネスみたいなものではなくて、Web 2.0 を如何に現状のビジネスに活用していくか、です。
最近、小さな事務所を開くことになって、インターネットも必要ですが、もっと必要なものは電話であって、それを検討しました。 Skype みたいなモノは沢山あるのですが、通常のビジネスには使えません。 そこでNTTに電話してPBX(内線交換機)のVoIPになったものを入れようとしたのですが、これが結構高い。 8台くらいの電話で60万ぐらいします。 また、アプリとの連携がほとんど出来ない事が分かりました。 電話は電話だけなんですね。 そこでネットサーフィン(古!!)をしたら、サーバー形式でPBXの機能を実現するものが、なんとオープンソースで提供されているとの事で早速調査。 サーバ
ーでサービスを提供しているところもありました。 PBXの機能はほとんど満足していると言うのは言うまでも無く、最も気に入ったのは事務所外でも内線転送が行えて、電話発信も事務所の回線を使用するので、電話代も事務所にチャージできると言うものです。 ファックスはメールで処理できるものが昔からありますので、これで事務所の内外で使うものの全てがネット上で処理出来ることになります。 本書で定義はされていませんが、本当に私的にはこれがWeb 2.0。
</HTML>2006年6月の今月のひとこと
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6月4日
村上ファンドのインサイダー取引で、またまた株価、特に中古小型株は軒並みダウンです。 2000年に初めて敵対的TOBをかけた時は、新鮮でやっと日本にもアメリカ風の株主本位の流れが少しは出来てくるかと思いました。 何もしていない経営陣に活を入れると言う意味では非常に貢献したと思います。 日本の会社の経営者はサラリーマンの上げ的な感覚があって、給与の高い名誉職的な意味合いが多くありましたので、これで多少は経営を真面目に考えていかないといけないと言う認識が出来上がってきたのでしょう。
経営と営業の区別がないような場合も多く見受けられます。 最近の執行役員制度も、うまく使うと取締役は本来の経営に専念できますが、現場との遊離が問題となります。 米国では、現場とトップの間の遊離は当然のものとして認識されていて、その間を埋めるノウハウがあるのですが、日本の場合はそのノウハウが不足しているので、一部の天才的な経営者だけが本来の経営を行っていると思います。
以前の日本放送とフジテレビ、今回の阪神電鉄と阪急ホールディングスの場合も、どこに経営の効果があるのか一向
に見えませんでした。 今回で言えば阪急側の交渉代理人が目立っただけではなかったでしょうか。 確かに専門家に任せると言うのも一つですが、経営者は経営のプロであるべきですから、専門家とも対等に話をして、自らの意思を持ってそれを貫くと言うことが必要ではないでしょうか?
太平洋戦争のアメリカ軍が日本軍を部隊長クラスまでは一流、将官クラスは二流と評したことがあったそうですが、平時はトップは何も言わずに君臨するだけで良いのでしょうが、いざ戦争とか、敵対TOBとかの非常時になると、トップダウンのリーダーシップが必要となってきます。 もっとも米国の経営者は責任を一身に受けているので、とんでもなく報酬が高くなります。 下手すると本当に監獄行きになりますから。
株式市場は、この辺で膿を出し切って、本来の力強い動きを見せて欲しいもので、景気は全体に上向いているのですから、も
っと安定しても良いと思います。 為替も行ったり来たりで神経質ですし、原油はどこまで上がるのか不安定要素は多いので、株価も安定しないのかも知れません。 1990年代にはアメリカの10年以上の株価の伸びがありましたが、ひょっとすると、このような状況に日本もなっていくのでは? と密かに期待をしています。
インターネットの世界では、Web2.0の時代となって、いろいろなモノが出てきています。以前から話題になっていたBlogですが、最近はどんどん進化してきて、CMS(コンテンツマネジメントシステム)としてもその地位を確実にしつつあります。 通常のビジネスのHPでも、ブログをベースにしたものが多くなってきて、一見してブログとは分かりません。 おそらく良く出来たものは通常の作り方のHPと見分けがつかないでしょう。
ブログベースのHPのメリットとしては、コンテンツの変更が容易になり、専門家でもなくても変更が可能になります。 またコンテンツそのものも、XMLベースで検索エンジンに引っかかりやすくなっており、一般には難しいデータベースを使用するようなサイトでも、結果を展開することにより、検索エンジンで検索可能になります。
定番のMobleType3はもちろんのこと、その他にいろいろ探してみたら、http://bubbler.net/ と言うものがありました。 1年以上前からあるようですが、このブログはスピードが命。 自分のブログを開設できるのですが、それがほとんど2-3分で可能です。 使い勝手を上げるためにクライアントのツールをダウンロードしないといけないのですが、これを含めて、簡単な情報を入れるだけで、1Mbのブログが無料で作れます。もっとも面白いのは、写真やファイルをアップロードするのに、単につまんでドロップするだけで済みます。 メッセージもテキストボックスにキーインするだけで、Webブラウザの本来のサイトに反映されます。 欠点は、ツールを含めて全て英語なので、英語が苦手な方には少し難しいと思います。 ただし、ブログそのものは日本語が使えます。 ツール上では多少文字化けしますが、ブラウザの上ではキチンと表示されます。 また、1Mb以上は有料となりますが、10Mbで月600円ぐらいです。 4Gbで年間11万と少々高め。 お試しあれ。
この他には、SNS(ソーシャルネットワークシステム)と言うのが韓国を中心に大流行だそうです。 しかし、ほとんどのSNSが既に入会している人の紹介が必要なので、なかなか入ることが出来ません。 本来の趣旨が、クローズなシステムでお互いの議論のレベルを上げようと言うことですからそのとおりになっています。 またこのような特色を利用して、企業がマーケティングや具体的な商品のアイデア募集に使ったりしています。 インターネット登場以前の、パソコン通信のイメージがします。 当時も特定の商品に関しては会議室が出来ており、その中で、メーカーの担当者を含めた議論がされていました。 パナソニックのレッツノートが有名でした。 おかげで当時のトラックボールの付いた機種がずっと残っていました。ダ>”>
今月の読み物は、何と言っても、 ダ・ヴィンチ・コード(上中下) 角川文庫 ダン・ブラウン著, 越前敏弥(翻訳) 各¥580税込 でしょう。 文庫本が出てきたので、早速買ってみました。 聖杯、シオン修道会、テンプル騎士団、マグダラのマリア・・・・などなど、およそキリスト教に関する伝説をこれでもか、と紹介しています。 テーマは全く違うのですが、マイケルクライトンの小説を思い出しました。 ビジュアルな表現と相まって、映画に適した小説になってます。 クライトンと違うのは、クライトンは科学の世界なので精密に記述できるのですが、このような伝説になるとあんまり精密には記述できないと思います。 しかし、もう少し突っ込んだらもっと面白いものになったと思います。
メインのテーマの謎解きですが、暗号と言っても極めて初歩的。 パスワードのSofiaとかAppleとかを引き出す過程も、恣意的であんまり必然性は感じませんでした。 最後もルーブルに戻って、逆さピラミッドのところで何となく尻切れトンボ。 まあこれだけ風呂敷を広げると収拾が大変でしょうけど。
映画はまだ見ていませんが、映画評によると出来が良くないとの事。 淡々と小説の謎解きを追いかけているので、流石の名優のトムハンクスもどうしようもないと言うところでしょう。
聖杯伝説の映画では、遺跡をどんどん壊すのではらはらする、ハリソンフォードの インディジョーンズ/最後の聖戦 の方が面白い。 なにしろテンプル騎士団の騎士が今も生きていて聖杯を守っているんですから。 また聖杯のおかげで生き返ったり、ナチスが出てきたりでテーマが明快。 ちなみにヒットラーは本気で聖杯を探して、フランスへ部隊を送ったことがあるそうです。
キリスト教関連では、この他に、足の病気が治って、不要になった松葉杖がそこらじゅうに掛けてあると言われる、ルルドの泉。 処刑後のキリストに掛けられていて、その顔が写っているという聖骸布とかがあります。
今月のひとこと2006年5月号
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5月3日
史上最大の黄砂とか、極端に暖かくなったり寒くなったり、長雨が続いたりと、相変わらず天候不順です。ゴールデンウイークも夏みたいだったり、冬に逆戻ったり。 株価もあがったり下がったりで、全体としては下がっているような感じです。 日経平均で100円も200円も時には500円くらい上がったり下がったりしますので、日経平均の先物のデイトレをやっている人にはうれしい日が続いているのでしょう。 ただリスクもあるでしょう。 流石に土地関連特にリートは安定していますね。
ライブドア騒ぎの時もびくともしなかったし。配当の権利落ち後もほとんど下がらない。 アメリカの土地バブルも怪しいと言われながらずーっと持っています。あれだけのお金がばら撒かれて、コストがほとんどゼロのお金がいっぱいあるわけで、昨年末の株価上昇もバブル特にITミニバブル、最近の土地関連も一部はバブルでしょう。 昨年のITミニバブルからは、まだ元に戻ってはいないと思います。 また次のバブルの波に乗るか。
最近使っているPCの速度が落ちたような気がしたので、いろいろなツールを試してみました。 速度が落ちる要因にはいろいろあるのですが、今回はレジストリの掃除と、ディスクのデフラグをやってみました。 新品の時から速度が落ちたと感じておられる方は試してみてください。
まず、レジストリの掃除ですが、元々95や98の時代には、システムやアプリケーションソフトの細々したデータはINIと言う拡張子
の単独のファイルに格納されていました。 これがだんだんと巨大になったで、NTやXPになってから、レジストリと言うところにまとめて管理しやすい形で格納することになりました。 ソフトをインストールした後の再起動は、ほとんどがこのレジストリの読み込みを行うためのものです。
このレジストリもソフトウエアのインストールや削除の過程で、中にごみが溜まるようになります。特にインストールを中断した様な場合は、たくさん出ます。また、次に述べるディスクの断片化のような状況が生じて来て、一つのグループに属するデータがアチコチにバラバラになって、そのアクセスに時間がかかるようになります。 要するに、システムの立上げ時に時間がかかるのはレジストリの整理をすればよい訳です。
TweakNow RegCleaner(トゥィークナウ レジストリクリーナー)- Non-Commercial Version 2.6.9 はフリーでダウンロードが出来ます。 有料のものはレジストリの再構成が出来るようです。 基本的にはどちらも同じような機能で、以前に使っていたものより、ごみの発見率が高いような気がします。 再構成は、まだキチンとやっていませんが、何となく怖いのでその内にゆっくりやってみようかと思います。 レジストリが壊れるとシステムが立ち上がらなくなります。 そのためにバックアップがいくつも取られているのですが、これを元に戻すことがなかなか大変で、DOSを入れたりして復旧しないといけません。
もう一つのディスクの断片化ですが、これはディスクの管理が、細かいセクタに分かれて管理されているのが原因です。 要するに大きなファイルは細かく分けられて、それが順番に並んでいて、ディスクのアクセスの時に順々に処理できたら良いの
ですが、使っているうちに、だんだんとバラバラになって行きます。 削除したファイルの後を他の新しいファイルが使用していくてため、時を経るに従ってバラバラになって行きます。
ファイルの構成は大まかにFATとNTFSに分かれますが、FATのほとんどはFAT32に拡張されているので、一つのセクタは64Kバイトですので、断片化の生じ方はひどくはなりませんし、デフラグも楽です。 一方のNTFSのものは一番初期は512バイト、最近でも4Kバイトで、ディスクの使用効率は非常に良いのですが、断片化が生じやすく、またデフラグも面倒です。 システムとしてはNTFSの方が高度であることはまちがいありません。 FATはDOS時代のおもちゃのPC時代の流れを汲んでいるのでセキュリティとかは全く駄目です。 ただ古いシステムとの互換性は高いです。
ちなみにNTFSを使っていると、あっという間に断片化がおきます。 また、新しくファイルを空白のところにコピーしても断片化は結構生じます。 更には、一つのディスクに2つのパーティションを切ったり、パーティションのサイズを変更したりした場合でも、かなりの断片化は生じます。 ちなみにPerfectDiskを出している会社は、PartitionMagicと言うパーティションツールで有名な会社です。
デフラグツールもいろいろ試しましたが、最も良いのはDiskeeperでした。PerfectDisk 7.0 2000/XP Proと言うもの簡単で使い勝手が良いですが、機能的に少し落ちます。 30日間無料で試用できるものがありますので試してみてください。 DiskeeperもProでないと駄目です。システムが動いていない時にデフラグできるブート時デフラグ機能がついていないものは、綺麗にデフラグできません。 これで行くと、Diskeeperは6000円ほど、PerfectDiskは5000円ほどで、1000円の差がありますが、これは十分な差だと思います。 体験版もありますので使ってみてください。ちなみにXPとかですと、最初からシステムに付属していますが、これでやってわかるようになかなか綺麗にはデフラグできません。 また時間も物凄くかかります。ブート時のデフラグも使えますが、完全では無いようです。 一般的には以下に述べるように
MFTがやられていて、しかもサイズが小さすぎるので、すぐにMFT自体が断片化して、ファイル全体のアクセスに影響を及ぼします。
Diskeeperでしか出来ないことは、たくさんあって、ページファイルやディレクトリをまとめることが出来る、マスタ ファイル テーブル (MFT)のデフラグが可能です。 MFT はファイルのボリューム内での場所を決めるために使用されます。そのため、MFT が断片化すると、ファイル自体が断片化しているか、していないかに関係なく、ファイルのアクセスが遅くなります。加えてMFTのサイズを大きくして、MFT内部での断片化を生じにくくします。
さらに、常時優先度の低いレベルでデフラグを実行していて、常にディスク掃除をしている状況にすることも出来ます。最初真っ赤だった画面がだんだん青色になっていくのは見ていてもなかなか気持ちの良いものです。 と感じるように画面は作ってあるようです。
今月の読み物は、また出ました、おなじみ佐藤優の「国家の崩壊」¥1,680税込。 あんまり評判も良くないので読まなかったのですが、まあまあそれなりに面白い。 当時のロシアに深く入り込んだ日本人としての視点で面白く読めました。 なぜか宮崎学が質問として出てくるのがイマイチだったが、それを無視してでも面白い。 あの時に起こったことのごく一部しか見えていないのでしょうが、あの時現場ではこうなっていたんだ、と言うルポ的な記事としてはなかなか良い。
佐藤優に宮崎学が聞く!!耐震強度偽装にライブドア事件、日本の国幹が腐敗し、融解を始めている。ソ連崩壊過程に日本の行く末を見る。
内容(「MARC」データベースより)
耐震強度偽装にライブドア事件。日本の国幹が腐敗し、融解を始めている。ゴルバチョフの政治的思考と手法は小泉と同じ。ソ連の結末は日本の結末か-。ソ連崩壊を内側から見たラスプーチン・佐藤優に、突破者・宮崎学が聞く!目次
1 ブレジネフ体制末期からゴルバチョフ登場まで
2 ペレストロイカが打ち出されるまで
3 ペレストロイカの本格的展開
4 諸民族のパンドラの箱
5 迷走するペレストロイカ
6 八月クーデターとソ連邦崩壊
7 社会主義の死亡宣告
8 昨日のソ連と今日のロシア
今月のひとこと2006年4月号
「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく絵や写真をクリックすると、そのページに行けます
4月1日
やっと株価も17000円を超えて、年明けからの低迷を脱したようです。 しかしハイテク関連はミニバブルの後遺症か、まだ低迷している銘柄も多くあります。 物価も4ヶ月連続のアップですが、市場にはまだまだ慎重な見方が根強い様子です。 日銀の量的緩和策の縮小にもあんまり影響は受けなかったようで、この調子ですと秋口には公定歩合の0%政策も変更になるでしょう。 アメリカにはインフレ懸念が出てきて、利上げになっていますし、そのために円レートはまた下げに転じました。 これも株価に好影響を与えています。
政局は迷走に迷走を重ねて、民主党の一人相撲と自責点で勝手に倒れてしまいました。 前回の本欄でも紹介しましたが、あまりにも情けない結果です。 危機管理能力と言うより、議員としての資質、日本の政治を任せるための資質に大いに欠けると言って良いでしょう。 若いから、と言う話もありますが、ケネディは43歳で大統領になって、あのキューバ危機を乗り切ったというか、フルシチョフに勝ったのです。 単なる比較は出来ないと思いますが、あまりにも頼りない。 ちなみに、ケネディの暗殺に使われた教科書ビルが取り壊しと言う話があったが、結局取り壊しになったそうです。
以前の本欄でも取り上げたことがありますが、ケネディ暗殺の場所は今でも当時のままで、以前に行った事がありますが、本当にあの報道で流される風景がそのまま残っている感じです。 発砲があったと噂されるグラシノールの上の木の塀までそのまま残っていました。 また、映像で見るよりも意外に狭くて、グラシノールの上から、パレードの車までは目の前と言う感じです。 オズワルドが撃ったとされる教科書ビルからケネディまでも80mしかありません。 また、ちょうど坂になっているので教科書ビルから狙うと目標はほとんど動かないような位置になります。 かといってほとんどの人が信じているように種々の状況から、犯人は複数で、オズワルドは身代わりにされたと言う事でしょう。最近のWinny騒ぎは大変なものですね。 それも機密が最重要視される警察とか自衛隊とかから情報が漏れていると言うことは大問題です。 特にそう言う組織からの情報は興味を引くので情報漏洩が問題となるのでしょうが、それにしても多すぎます。 特に、実質的な軍隊である自衛隊からの情報漏洩は大問題でしょう。 海上自衛隊からは暗号表まで流失したと言うことです。 未だに暗号表を使っていることも問題ですが、自衛隊全体の情報管理が杜撰なのでしょう。 少なくとも私物のPCを持ち込ませることは厳に禁止しないといけません。 また、最近では大容量のUSBメモリが入手できますので、これにコピーして持ち出せばいくらでも持ち出せます。
もっと基本的な問題は、情報の詰まったPCの持ち出しや盗難です。 日本の企業などの組織は何でノートPCが好きなんでしょう? 元々書き物をするための高さに作ってある机の上にさらにノートブックを置いて、高さの高くなったキーボードを不自然な姿勢で使っているのでしょう。 画面も小さい。 価格も相対的に高い。 問題はデスクトップと異なり、いつでもカバンに入れてでも持ち出せると言うことです。 デスクトップはいくら小型のものでも人目に触れずに持ち出しは出来ないでしょう。 安いデスクトップのUSB機能を殺したものを推薦します。 導入コストも安くなります。
さらにもっと基本的な問題は、私物のPCを業務で使っていると言うことです。 予算が無いとかいろんな理由があるのでしょうが、マネジメント不足と言うか放棄に近いと思います。 ノートブックにこだわらなければ、5万円以下、3万円ぐらいで立派なPCがありますので、それを導入すべきでしょう。 こうなってくると問題はソフトのコストです。 OSはともかく、マイクロソフトのOffice一式が高すぎます。 ここは組織で統一して、フリーのOpen Officeなどを導入すべきでしょう。 また政府もこう言う取り組みを支援すべきです。 OSも高いXPはやめてLinuxを使えば最近はほとんどWindowsと変わらないGUIになっています。
それともっと重要なのは、管理職です。 私は何年も前から、管理職のIT能力が必須と言い続けてきました。 ITやPCは強力なツールです。 強力であればあるほど使い方によって副作用が多く出てきます。 少なくとも小さくとも組織の長であれば、その知識は専門家はだしであるべきです。 労務管理の知識の無い人は管理職になれません。 管理職登用の段階で何らかの試験があって、フィルタリングされます。 しかし現在ではITの知識が無くても管理職になれます。 むしろ誇らしげに私はITオンチですから、と言って憚らない人が多すぎると思います。 少なくとも一定の数の部下を持つ組織の責任者は、ある程度のIT知識の試験や資格を課すべきでしょう。 IT環境がどんどん高度化する中で、組織の責任者の、何の責任があるのか分かりませんが、責任を果たすためにも、必須であると思います。 このような時代では、少なくともITオンチの人は責任者になる資格はありませんし、勉強も必要です。
どこかの県警の捜査課長のPCから捜査資料がWinnyを介して流失したと言う報道がありましたが、知らない間にWinnyがウイスルの如く入り込んだような印象をもたれている方が多いと思いますが、Winnyは、ある程度のIT知識が無いとインストールで
きません。 ワンクリックでインストール出来るものではありません。ネットワークの設定もそれなりにいじらないといけないので結構大変です。
ここからは推定ですが、この課長さんは何をしたかったかと言うと、AV見たかったのです。 仕事ではITオンチなんでしょうが、こう言う話になると俄然元気が出てくる人も多くて、Winnyを勉強して、一応のネットワーク設定を行ったのです。 そうでないとWinnyには接続できません。 さらにこのWinnyにウイルスが感染して、他のPCから丸見えになり、それで誰かがコピーしたのです。 流出と言うと勝手に情報がどこかに出たのか、と言う感じがありますが、そう言うウイルスやスパイウエアはありますが、Winnyの場合は誰かがコピーしないと流失しません。 そう言う意味では、非常に話題性のある、警察や自衛隊関連の情報が狙われたのでしょう。 普通の人のファイルの中身が見えていても、それをコピーしてどこかの掲示板にアップするようなことはしないでしょう。
最近はスパムメールが物凄く多いです。 スパムを削除するのは良いのですが、ついでに正規のメールまで削除されてしまう場合があります。 スパムの疑いのあるメールは削除せずに一つのフォルダに集めておいて、時間のあるときに一応見てみるのですが、この時に正規のメールを見つけることが多くなりました。 要するにメールは確実に届くと言う確率が減ってきたと言うことです。 ネットワークやシステムが貧弱な時代にはメールは必ず届くものではありませんでしたが、最近はこのSpamによってメールの配送確率が落ちてきています。 やはり受け取ったメールには返事を出すようにしましょう。 返事がなけれがもう一度出します。 メールをもらったら変事を返すのは、こう言うSpam対策ではなくて礼儀の問題でもあるのではないでしょうか。
今月の読み物は、ITの話題が多かったので、私の知り合いが書いていた本を紹介します。ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書 梅田 望夫 (著) ¥777(税込)。 まあ少し見方が一面的かな、とは思いますが、これからの5年を考える点では面白いと思います。 バラバラとある情報を少しまとめたと言う感じ。 筆者が元居たコンサルタント会社を辞めてアメリカのスタンフォードに事務所を構えた時に一度行った事があります。 またコンサルタント時代にはいろいろやりあった仲でした。
確かに、決着が付いたと思っていた検索エンジンの分野でこのようなやり方があったのかと、Googleが出てきた時には思いました。 30万台のPCを繋いで処理していると言うことは下手なグリッドコンピューティング顔負けです。 自前でサーバーを持つのはダサい、みたいな雰囲気がありますが、Googleを見ていると自前で持つことの重要性が良く分かります。 私も人には、レンタルサーバーにしろと助言しますが、自分ではこっそりサーバーを自前で持っていました。 何か心苦しかったのですが、これで心が晴れました。
5年前に、現状のIP電話やFTTHの隆盛やGoogleを予言した人は居たでしょうか? これからの5年はどうなるのでしょう? ちょうど5年後にはアナログTV放送が停止します。 しかしそれまでにはいろんなことが起きるでしょう。 5年後にはまた世の中が変わっているのではないでしょうか。
序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ちウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
誰もがパソコンを自由に使えるようになり、ブログなど情報発信を容易にする手段が普及、Googleの検索エンジンなど情報を取捨選択する方法が広まったことで、Webの世界が変わりつつある。いわゆる「Web2.0」だ。著者は、ネットの「あちら側」と「こちら側」というユニークな視点で、Webの進化がもたらす影響を解説する。あちら側とはGoogle、Amazonなどがネット上でサービスを展開する世界。こちら側とは、企業内で閉じた情報システムなどのローカル環境を指す。
「あちら側」では、Googleなどの圧倒的な資金力と知の集積により、高品質なサービスが無料で提供されるようになった。一方の「こちら側」は、依然として高いコストを投じて、閉じたシステムを開発し続けている。著者は今後10年間で、システムや情報をこちら側に持つ時代から、あちら側のサービス、情報を利用する時代へシフトすると予想する。
実際、Googleのサービスを利用して、従来なら開発に数億円かかったシステムを、数十万円で作った企業も出てきた。この流れは企業のIT環境に大きなインパクトを与えるものだ。ITにかかわる人なら必読の一冊と言える。
(日経コンピュータ 2006/03/20 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)